フルリフォームに必要な期間はどのくらい?リフォームのプロが解説

新築に住み始めてから10年、20年が経過すると、室内の各設備が故障して交換が必要になったり建物の構造体の劣化が進行したりします。

これから先も快適な暮らしを送るために、必要になるのがリフォームです。

そんなリフォームの中でも、住まい全体のリフォーム(フルリフォーム)を検討する方もいるのではないでしょうか。

フルリフォームの場合は、仮住まいを決める必要もあるため、施工日数や工事費用が気になるものです。

そこで今回の記事では、フルリフォームに必要な期間はどのくらいか、リフォームのプロが詳しく解説します。

住宅のリフォームをお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

フルリフォームとは

「リフォーム」 とは、劣化した設備の修繕や交換などを行うことです。

改修の規模は比較的小さいものをいいます。

一方「フルリフォーム」とは、リフォームの中でも住まいの全面リフォームを行います。

フルリフォームは改修の規模が大きく、従来の建物に付加価値を与えることを目的に行うものです。

フルリフォームの工事は大掛かりになりますが、建て替えのように建物の構造体を残した状態で工事を進めます。

また、フルリフォームには「改築」「増築」などがあり、工事が異なる点がポイントです。

改築

「改築」とは、床面積を変えることなく、室内の模様替え・入れ替えを行う工事です。

改築は、建物の構造をほぼ変えることがありません。

たとえば、複数の屋根の壁を撤去し部屋をつなげたり、壁を設置して1つの部屋を2つにしたりすることもできます。

また、和室の場合は畳からフローリングに変えることも可能です。

増築

「増築」とは、建物の床面積を増やす工事です。

たとえば、床面積を増やしたり平家住宅を2階建て住宅にしたりできます。

増築の工事規模によって異なりますが、建物の構造を変えるためコストがかかるケースが多いです。

ただし、床面積を増やすために工事を行う場合は「建築確認申請」が必要です。

増築を希望していても、敷地の条件などで工事ができない場合もあるため、リフォーム専門業者に相談したり現地調査を依頼したりすることをおすすめします。

フルリフォームに必要な期間

フルリフォームは大規模な修繕工事となるため、工事の日数がかかってしまいます。

一般的な戸建住宅やマンションの場合は、3〜5ヶ月程度かかります。

ただし、実際に工事をする前に設計を行うため、準備期間も含めるとトータルで5〜8ヶ月程度の期間が必要です。

また、希望するリフォーム内容によって工事期間が変動することもあるため、リフォーム専門業者に相談することをおすすめします。

フルリフォームのメリット

ここからは、フルリフォームを行うことでのメリットについて解説します。

建て替えよりもコストを抑えられる

フルリフォームは建物の構造体を残した状態で工事を進めるため、住宅全体を解体して建て直す必要がありません。

そのため、建て替えに比べてコストを抑えられるのが魅力です。

建て替えを予定している方も、一度フルリフォームを検討するのもおすすめです。

建て替えよりも施工日数が短い

建て替えの場合は、新たに住宅の建て直しが必要となるため、工事も長引く傾向があります。

一方、フルリフォームの場合は、建物の構造体を残したまま工事を進められます。

建て替えに比べてフルリフォームの施工日数は短いのが特徴です。

住まいの性能が大幅に向上する

フルリフォームを行うことで、住まいの性能面における向上が期待できます。

リフォームをすることで、耐震性能がアップしたり、歪んだ玄関ドアや窓を一新することで隙間風が入らなくなったりします。

気になる水回りの設備や給排水管を新しくすることも可能です。

環境にやさしい

フルリフォームを行うことで、環境にやさしい暮らしを実現できることもあります。

たとえば、断熱性能の高い建材を使えば冷暖房の消費電力を削減できるようになります。

光熱費を抑えるだけではなく、環境にやさしい暮らしを送ることにもつながるのです。

環境に負荷がかかっている暮らしから、環境にやさしい暮らしを実現できるのもリフォームの魅力です。

フルリフォームのデメリット

ここからは、フルリフォームを行うことでのデメリットについて解説します。

小規模なリフォームよりも費用がかかる

フルリフォームは、建物内の部分的なリフォームを依頼するよりもコストがかかってしまう傾向があります。

場合によっては、建物の設備の一部だけをリフォームするだけで理想の暮らしを実現できることもあります。

大規模なリフォームをせずに、建物内の設備の交換や小規模な修理を検討するのもおすすめです。

建て替えよりもリフォームの自由度が低い

建物を建て替えする場合は建物の構造体から新しくするため、間取りや設備などを自由に選びやすいです。

しかし、フルリフォームの場合は建物の構造体を残したまま工事を行うため、希望の間取りや設備の配置が難しい場合もあるのです。

マンションの場合は、リフォーム内容に制約があることもあります。

どのようなリフォームが可能なのかについて、事前に管理規約を確認することが重要です。

仮住まいを準備する必要がある

フルリフォームを行う場合は、リフォーム中にそのまま住宅に住むことができません。

そのため、リフォームに先立ち、仮住まいの契約から引越しの準備まで済ませておく必要があります。

「仮住まいが見つからない」「引越しが間に合わない」ということがないように、早めに準備を進めることが重要です。

追加工事が必要になる場合もある

フルリフォームの施工を進めていると「建物の構造体に問題がある」「劣化が著しく進行している」などがわかることもあります。

そのため、予定していた工事内容に加えて新たに工事を行う必要がある場合もあるのです。

追加工事が必要になると、フルリフォームにかかる費用や施工日数などが追加になってしまいます。

万が一、建物の基礎に問題があった場合はフルリフォームではなく建て替えとなることもあります。

フルリフォーム中の仮住まい

フルリフォームを行う場合、リフォーム工事中に居住することは難しいです。

そのため、別の住まいで生活をしなければなりません。

リフォーム工事前に仮住まいを決定し、引越し手配なども済ませておく必要があります。

リフォームにかかる費用に加えて、引越し・仮住まいの家賃なども考慮しておくことが重要です。

また、リフォーム工事の期間が伸びてしまう可能性も考えて、1ヶ月程度長めに仮住まいを契約しておくことをおすすめします。

リフォームにかかる費用と期間については、リフォーム工事業者と綿密に相談しておくのも重要です。

後悔しないフルリフォームをするためには

フルリフォームで後悔しないために、どのようなことに気をつける必要があるのでしょうか。

ここからは、後悔しないフルリフォームをするために、押さえておくべきポイントについて解説します。

リフォームで実現させたいことを明確にする

フルリフォームを行う際に補助金・助成金を適用することで、リフォームにかかる費用を削減することができます。

令和6年3月からは「住宅省エネ2024年キャンペーン」の補助金交付申請が開始されました。

住宅の断熱性の向上や高効率給湯器の導入など、住宅の省エネ化を支援する4つの補助事業の総称が「住宅省エネ2024年キャンペーン」です。

2050年にカーボンニュートラルを実現するために、家庭部門の省エネを強力に推進することを目的としています。

「子育てエコホーム」「先進的窓リノベ2024」「給湯省エネ2024」「賃貸集合給湯省エネ2024」のリフォーム工事で補助対象となります。

※「賃貸集合給湯省エネ2024」のリフォーム工事のみ、賃貸集合住宅の所有者(オーナー)が対象

▶︎省エネ住宅2024キャンペーンの詳細はこちらから

事前に近隣住民に話をしておく

住宅のフルリフォームを行っている間は仮住まいで暮らすことになります。

フルリフォームが完了するまでには最低でも3ヶ月程度かかってしまいます。

しかし、工事前に状況を逐一確認することは難しいです。

リフォーム工事中は、工事の音がしたり車両の通行が増えたりすることもあります。

そのため、近隣住民とのトラブルにならないように、あらかじめ話をしておくのがポイントです。

外壁工事・屋根工事とあわせて工事を依頼する

フルリフォームを依頼する場合は、外壁工事・屋根工事などと合わせて行うのもおすすめです。

外壁・屋根の塗装や補修をあわせて行うと、施工日数・工事費用においてメリットがあります。

外壁や屋根の工事を行う際、足場を設置する必要がありますが、足場の設置には時間も工事費用もかかってしまいます。

施工期間を短縮したり工事費用を抑えたりするためにも、フルリフォームと同時に外壁工事・屋根工事を行うのもおすすめです。

地元密着の優良リフォーム業者に依頼する

フルリフォームを依頼する際、どのリフォーム専門業者を選ぶかも重要です。

リフォームといっても、特定の工事のみでフルリフォームの実績が少ない場合もあります。

そのため、フルリフォームの実績があるかどうかを調べてから業者を選ぶと安心です。

また、地域密着で対応してもらえるリフォーム専門業者かどうかも重要です。

電話やメールの相談だけではなく、現地調査も行ってもらえることも多いため、詳しく説明してもらえます。

相見積もりを取る

信頼できるリフォーム専門業者を知っている場合は、安心してリフォームを依頼できるものです。

しかし、はじめてリフォーム工事を依頼する際は、どの業者に依頼していいのかわからないこともあります。

そのため、3社程度のリフォーム専門業者から相見積もりを取ることをおすすめします。

フルリフォームの内容と工事期間、リフォーム費用などを総合的に見て、業者を選ぶと安心です。

まとめ

今回の記事では、フルリフォームに必要な期間はどのくらいかを解説しました。

フルリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

希望するリフォーム内容によっては、工事の期間や費用に差が出てしまうものです。

こうちゃんリフォームは「技術×想い×誇れる仕事」で、丁寧な施工をお約束させていただいております。

「こんなフルリフォームを考えている」「こんな生活を実現させたい」など、まずはお客様のご希望をお聞かせください。

無料で見積もり相談もできますので、ぜひお気軽にご利用ください。

  • 2024年05月7日